プロコフィエフ短編集

今朝、はてなブログの運営から「そろそろ新しい記事を書きませんか?」とメールが来ていたのをみてこのブログの存在を思い出した。少しでも長めの文章を書く習慣をつけるために始めたのに一度しか更新していなかった。(しかも3行だけの前置き記事のみ)

最後の更新から今日で約一ヶ月でした。

ということで、今日から書きます。

 

1月の本番でセルゲイ・プロコフィエフのピアノとヴァイオリンのためのソナタ第2番を弾くことになった。

彼の作品を演奏するのは今回で2度目。1度目は大学2年の後期試験でコンチェルト1番の1楽章に取り組んだ。今まで古典やロマン派の作品ばかりやってきた中で急に複雑なリズム、転調をする現代音楽に直面し、当時はとにかく譜面通り弾くこと、暗譜することで精いっぱいだった記憶がある。

それから数年が経ち、また彼の音楽を演奏する機会が巡ってきた。今度はもっとロシア音楽の魅力、プロコフィエフの作品が持つちょっと皮肉っぽい、風刺のような性格、ヴァイオリンとピアノとの絡み、など様々な視点から作品にアプローチしていこうと思う。

ということで、この作曲家を少しでも深く知るための第一歩として彼の書いた小説を読んでみることにした。

前書きを読む限りだと、どうやら彼の音楽作品同様、自身の書いた小説にも風刺や皮肉はよーく効いているらしい。

これを読めばセルゲイの独特の感性を少しでも感じ取ることができるかもしれないな。そんな淡い期待を込め、ワクワクしながら短編集を開いてみる。

 

 

プロコフィエフ短編集」

サブリナ・エレオノーラ/豊田菜穂子訳

(群像社)